“エロい”と“ハゲる”は本当なのか？

「エロい人はハゲやすい」という都市伝説

あなたも聞いたことありませんか？

エロい人はハゲやすい

でも、一方でこんな噂も聞いたことありませんか？

エロい人は髪の毛が伸びるのが早い

学生時代に、髪の毛の伸びが早い友達を見て、「お前はエロいから髪の毛が伸びるのが早いんだ」と言った経験。誰もが一度はあるのではないでしょうか。

エロい人は…髪の毛の成長は早い！しかも、ハゲやすい！！
もう、何が本当かわかりませんよね。

今回は、エロが髪の毛にどう影響していくのか？について説明したいと思います。

“エロい人はハゲやすい”と言われるようになった理由

では、なぜエロい人はハゲやすいと言われるようになったのでしょうか。
それは、アメリカの皮膚科医・ハミルトンが行ったある実験が影響していると言われています。ハミルトンが行った実験と結果を下記に示します。

• 薄毛が進行している男性を去勢したら、進行が止まった
• 去勢した薄毛の男性に男性ホルモンを注入したら、再び薄毛が進行した
• 髪の毛がフサフサの男性が去勢後、男性ホルモンを投与しても薄毛は進行しなかった

これだけ見ても、よく分からないですよね。ただ、男性ホルモンが髪の毛に何らかの影響を及ぼしていることは言えそうです。男性ホルモンを減退させると薄毛の進行が止まったという実験結果がどこかで変化して、”エロい人はハゲやすい”と言われるようになったのではないでしょうか。
実はこの実験が行われたのは、今から７０年以上も前の話です。現在は薄毛と男性ホルモンの研究はさらに進んでいます。

真の黒幕は「ジヒドロテストステロン」

例えば、エロい人（男性ホルモンが多い人）＝ハゲやすいという式が成り立つとしたら、男性ホルモンの分泌が活発な１０代後半～２０代前半が一番ハゲやすい、ということになってしまいますよね。でも、実際若い年齢の人と中高年の方を比べると、どうでしょうか？中高年の方が圧倒的にハゲている人は多いですよね。このことからわかるように、男性ホルモンの分泌量だけで、一概に”ハゲやすさ”を決めるのは間違っています。

ハゲを進行させる真の悪者は「ジヒドロテストステロン」という活性型の男性ホルモンです。この男性ホルモンは「テストステロン」という男性ホルモンの大部分を占める成分が「5αリダクターゼ」という酵素と結びつくことによって生成されます。そして、「ジヒドロテストステロン」は、髪の毛の成長を妨げたり、抜け毛を促進させることが近年の研究で明らかになっています。

エロい人はハゲやすいは、正解とも不正解とも言えない

例えば、ヒゲや胸毛が濃い男性でも、ハゲている人とフサフサな人がいます。
男性ホルモンの面から見ると、どちらもテストステロンは多い人と言えます。両者の差は「5αリダクターゼ」と結びついて「ジヒドロテストステロン」が生成されたかという部分にあります。
どちらも薄毛を進行させる材料は揃っているのですが、それを悪者に変化させる環境に違いがあるということです。また、「ジヒドロテストステロン」を受けやすい人と受けにくい人がいます。感受性に違いがあるということですね。
結論としては、エロい人がハゲやすいのではなく、「ジヒドロテストステロン」を生成しやすく、受容しやすい人がハゲやすいと言えそうです。

男性ホルモンが多い男性はモテる

ハゲを進行させる男性ホルモンの大元である「テストステロン」は、別名”モテホルモン”と呼ばれています。実は女性はテストステロン値が高い男性を自然と求めているそうです。「テストステロン」とは、男性を身体的・精神的に、より男っぽくする源です。「テストステロン」が多く分泌されている人はバイタリティに溢れ、生物的に強いということを女性は本能的に知っています。

ハゲるのが嫌だと思っている男性は、異性からの目を少なからず気にしていると思います。もし、世界が男性だけだとしたら、いくら薄毛が進行していても、そんなに気にならないのではないでしょうか？
薄毛を気にするあまり、テストステロンを低下させるような行動ばかりとっていたら、いくら髪の毛がフサフサでも女性からはモテなくなってしまうということです。逆に言えば、髪が薄くてもテストステロンが多ければ、女性からは大いにモテる可能性があります。

男性ホルモンが多い男性はモテる

エロいからハゲるという説は、キャッチ―で分かりやすいですよね。実際は、ハゲの原因の一つになりうる、というレベルの話で、必ずしも直結しないというのが真実です。
「自分はエロいからハゲているんだ…」と、色々なストレスを抱えることの方がよっぽどハゲに繋がる可能性があります。ほとんどの人が、もっと別の場所に原因を抱えています。

男としての魅力を高めたい人は、テストステロンの分泌量を多くするように心がけて、さらに「ジヒドロテストステロン」を生成しない環境づくりに努めましょう。