ハゲなのか?ハゲじゃないのか?セルフチェックで知るハゲの基準とは!?
薄毛男性の大半がAGAです。AGAは円形脱毛症などと違い、徐々に進行していきます。この「徐々に」というのが曲者で、薄毛の変化を気づきにくくさせています。
気づいた時には手遅れ……なんてことにならないように、自分でできる薄毛チェックについてご紹介します。
M字ハゲの基準
まずは、男性特有のハゲ方であるM字ハゲについての基準をご紹介します。
そもそもM字ハゲとは、おでこの生え際の両端から髪の毛が薄くなっていく症状のことです。髪をあげた時に、生え際が「M」の字に見えるため、M字ハゲと言われています。
自分がM字ハゲかどうかを調べる方法は2つあります。
ハミルトン・ノーウッド類
これは育毛専門外来でも薄毛の判定をするために使われている測定方法です。
やり方は、鏡の前で横を向きます。耳の1番高い部分から真っすぐに頭頂部へラインをのばします。そして、そのラインから2cm以内の幅に生え際があれば、M字ハゲです。
頭皮とおでこの境目
こちらは、「もしかして俺ってハゲてきてる?」と感じる薄毛初期段階に、自分がM字ハゲかどうかのチェックのための測定方法です。
まず、鏡の前に正面を向いて立ちます。そして、思いっきり眉毛を上にあげます。その時、シワができているとこまでがおでこです。
頭頂部に近いシワから生え際まで指が2~3本入るとM字ハゲの第一段階に差し掛かっています。
つむじハゲの基準
次につむじハゲの基準とチェック方法をご紹介します。つむじハゲは、M字ハゲと違ってセルフチェックが難しいので注意深く行いましょう。
つむじの周辺が薄い
頭頂部の薄毛は、つむじ部分から進行していきます。基本、つむじは渦を巻いていますが、渦が見当たらないようだったら、危険信号です。つむじハゲの可能性が高です。
また、髪を水で濡らした時に、はっきりと地肌が見える場合もつむじハゲと言えます。
髪質が細くなった
薄毛になると、髪質が変化します。一本一本の毛髪が細くなり、コシがないようであれば、つむじハゲの可能性が高いです。
髪の毛を触って、髪の指どおりが軽くなったと感じたら、要注意です。
頭皮が赤くなっている
正常な頭皮は白色に近いです。しかし、頭皮が赤い色をしていると薄毛が進行している場合があります。
頭皮が赤いということは、炎症を起こしていたり、血行不良になっていたりと何らかの頭皮トラブルが発生している可能性が高いためです。
頭皮トラブルは、薄毛に直結するので、長期的に頭皮が赤い場合は、ハゲの要因と考えられます。
抜け毛をチェック
ここまでは鏡を使ったセルフチェックの方法をご紹介してきました。
これでだいぶ、自分がハゲかどうかを確認できますが、もっと詳しく調べる方法もあります。それが抜け毛をチェックする方法です。
抜け毛の数
まず、重要なのが抜け毛の数です。ハゲてない人でも平均して1日50~100本程度の毛髪が抜けています。(秋頃は、平均して1日100~200本程度抜けます)
この抜け毛の数が平均より多くなれば、それだけハゲの可能性が高くなります。さらに、抜け毛の中に成長途中のはずの短い毛が混じりだしたら危険信号です。それは、ヘアサイクルが乱れている証拠です。
抜け毛の状態
抜ける毛髪の本数も大事ですが、それ以上に重要なのが毛髪の状態です。
正常な毛髪は、長さが十分にあり、毛根がマッチ棒の先端のように丸く膨らんでいます。
一方で、薄毛が進行している人の毛髪は、「毛の先がとがっている」「毛の一部だけ先がとがっている」「毛が細い・毛根が細い」状態です。
今さら聞けない抜け毛・薄毛の原因と対策
薄毛と抜け毛の原因と対策をまとめてみました。意外と知らない、今さら聞けない、そんな方に役立つ情報をお届けします!
男女別 抜け毛・薄毛の原因6つ
男性の抜け毛・薄毛の原因
1.AGA(男性型脱毛症)
AGAとは、男性ホルモンが、特定の酵素により悪玉男性ホルモンに変わり毛髪が生え変わるサイクルを妨げることで起こります。
主な症状は薄毛で、ゆるやかに進行するため発症に気づかれないことが多いのが厄介です。
2.加齢による要因
毛髪が生え変わるサイクルを支えている毛母細胞は、加齢とともに働きがにぶってしまいます。
毛母細胞の働きがにぶると、毛髪の成長期間が短くなり、栄養が十分に行き届かなくなるのです。
3.睡眠による要因
毛髪の生え変わりに欠かせない成長ホルモンは、主に睡眠時に分泌されます。
睡眠時間が短いと、その分成長ホルモンの分泌量が減ってしまいますから、睡眠不足は抜け毛・薄毛の原因になるのです。
4.食事による要因
高脂肪の食事は、身体の血行を阻害します。血行が悪くなることで髪に十分に栄養が行き渡らなくなり、抜け毛・薄毛の要因になります。
高脂肪の欧米型の食事の普及により、日本でも抜け毛・薄毛の人口が増加していると考えられています。
5.ストレスによる要因
ストレスを感じることによって活性酸素というものが発生します。
この活性酸素は老化現象を加速させる働きがあり、加齢によって起こる抜け毛・薄毛を助長させてしまうのです。
6. 紫外線による要因
紫外線が抜け毛・薄毛の要因になることはあまり知られていませんが、紫外線を受けることで「光老化」が起きやすくなります。
光への防御から肌が厚くなってしまう現象です。頭皮は肌のおよそ2倍もの紫外線を浴びています。
これが抜け毛・薄毛の要因になっているのです。
女性の抜け毛・薄毛の原因
1. 頭皮の皮膚トラブル
整髪料などを使うことで、頭皮にトラブルを起こしてしまうことがあります。
また、夜と朝にシャンプーをするなど、髪の毛の洗いすぎで頭皮が荒れてしまうことも抜け毛・薄毛の原因になります。
2. 過度なダイエット
食事制限など、身体を作るために必要なエネルギーを制限してしまうことは、毛髪を育てるエネルギーも制限してしまうことになります。
また、ストレスを感じるほどのダイエットをしていると、円形脱毛症など心身症が出てしまう場合もあります。
3. 出産後のホルモン変化
妊娠中はプロゲステロン、エストロゲンと呼ばれる2つの女性ホルモンが増加しますが、その後、出産して一気に減少します。
この2つの女性ホルモンは、毛髪の成長と栄養補給の役割を担っているため、出産後は抜け毛・薄毛が起こりやすいのです。
4. 加齢・更年期のホルモン変化
閉経による女性ホルモンの減少によっても抜け毛・薄毛を引き起こすことがあります。
また、更年期にはホルモンバランスが乱れて分泌されにくくなります。これらが原因で抜け毛・薄毛になります。
5. 頭皮の血流低下
栄養不足や睡眠不足、ストレスなどによって急激に頭皮の血流が悪くなることがあります。
それにより、毛根に栄養がいきわたらなくなるため抜け毛・薄毛が引き起こされます。比較的若年層に多く見られる、抜け毛・薄毛の要因です。
6. 女性のAGA(FAGA)
AGAは、男性が発症するものというイメージを持たれていますが、実は女性も発症する場合があります。
加齢による女性ホルモンの減少から男性ホルモンが多くなり、AGAが引き起こされます。
抜け毛・薄毛対策はできる?
抜け毛・薄毛は、自分で対策することができます。具体的な対策をご紹介していきます!
食生活を改善
髪も身体の一部です。当然ですが、バランスの取れた食生活をすることで髪にも必要な栄養分がいきわたります。
栄養分が行き渡れば、抜け毛・薄毛を防止することができます。注意すべきポイントは、高脂肪の食事ばかり摂らないこと。
タンパク質・ビタミン・ミネラルを十分に摂取することが大切です。健康な髪のためにバランスの良い食生活を心がけましょう。
十分な睡眠をとる
成長ホルモンは睡眠中に分泌されます。成長ホルモンには、身体の代謝を活発にし、細胞を活性化してくれる働きがあります。
ですから、成長ホルモンが正常に分泌されることで頭皮環境が整えられ、抜け毛・薄毛を防ぐことができます。
就寝前のタバコやスマホは控えて睡眠の質を上げること、夜の0時までには就寝する意識を持ってみましょう。
ストレスをためない生活をする
ストレスはなぜ身体に悪いのでしょうか?ストレスがたまることで、自律神経が乱れたりホルモンバランスが崩れたりします。
抜け毛・薄毛の要因であるホルモンバランスの乱れは抜け毛・薄毛を引き起こす恐れがあります。
普段から、過度のストレスをためないように生活することを心がけましょう。
飲酒・喫煙を控えましょう
適度な飲酒は身体の血行を良くする働きもあります。しかし、飲みすぎるとアルコールの分解に栄養素がとられてしまうため、髪に十分な栄養が行き渡りづらくなります。
また、たばこに含まれるニコチンはビタミンを破壊し、血管を収縮させます。それにより髪にも酸素や栄養が届きづらくなり、抜け毛・薄毛を引き起こす原因となるのです。
過度な飲酒・喫煙はともに毛髪に悪影響を及ぼします。できるだけ控えるようにしましょう。
正しいシャンプーの仕方を覚える
正しいシャンプーをすることが、抜け毛・薄毛の対策になることを知っていますか?正しいシャンプーの仕方をご紹介していきたいと思います。
手順1. 洗髪前に入念にブラッシングをする
手順2. シャンプーをつける前に、ぬるま湯で2分ほど髪を洗い流す
手順3. シャンプーは最初に手で泡立てる
手順4. 髪を洗う時には指の腹を使う
手順5. 2~3分すすぐ
手順6. 優しくタオルで水分をふき取り、ドライヤーで乾かす
抜け毛・薄毛が気になったら、専門外来へ
ハゲの基準や抜け毛・薄毛の原因と対策をご紹介しました。軽度な場合や初期の場合は、自分で対策することも可能ですが、不安に思う方は専門外来へ行くことをおすすめします。
また、下記の「抜け毛・頭皮環境セルフチェックシート」で簡単にセルフチェックをすることができます。
簡単な質問に答えるだけ、しかも無料でセルフチェックをすることができますので、ぜひ活用してみてください。