AGA治療薬一覧!気になる治療効果と費用まとめ
AGA患者の増加によって、AGA治療薬の種類も爆発的に増えました。しかし、薄毛改善に確かな効果がある治療薬はそれほど多くありません。
ここでご紹介するAGA治療薬は臨床実験によって確かな発毛が裏付けられた治療薬だけです。個人差はあっても、使用・服用を続けることで薄毛改善の確率はかなり高まります。
AGA治療薬の種類や効果、副作用についての基礎知識を知ることで、患者自ら積極的に薄毛治療に取り組み、治療効果を高めることができますよ。
医学根拠あり!AGAに効く治療薬とは!?
AGA治療で確かな治療効果を上げている薬効成分は3つのみです。ミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドです。
◆ミノキシジル
毛細血管を拡張する効果があります。血流が改善することで、毛髪へ流れる栄養素の量も増大します。結果、発毛サイクルの乱れた細くて弱々しかった毛髪を、強く元気な毛髪へと生まれ変わらせてくれます。
◆フィナステリド
抜け毛の原因であるジヒドロテストステロン(DHT)は、男性ホルモン・テストステロンと5α-リダクターゼが結合することで作り出されます。フィナステリドは5α-リダクターゼの働きを抑制するので、DHTが生成されず、髪の成長を止めることがなくなります。
◆デュタステリド
効果はほぼフィナステリドと同じです。5α-リダクターゼの働きを抑制し、抜け毛の原因であるDHTの生成量を減らします。
デュタステリドの優れている点は効果範囲が広いことです。5α-リダクターゼには型が2種類あります。フィナステリドが1種類にしか効かないのに対し、デュタステリドは2種類ともに効果があります。
有効成分を含む正規AGA治療薬は!?
AGA治療に有効な成分(ミノキシジル、フィナステリド、デュタステリド)を含むAGA治療医薬品は以下のものです。
・ロゲイン(ミノキシジル)
・リアップ(ミノキシジル)
・プロペシア(フィナステリド)
・ザガーロ(デュタステリド)
これらの治療薬はFDA(アメリカ食品医薬品局)もしくは厚生労働省に医薬品認可された先発医薬品に分類されます。
特徴としては、発毛臨床実験が行われており、発毛に関して裏付けされたデータあります。また、副作用発現頻度実験も行われており、副作用がどれくらいの確率で発生するかも明確に分かっています。
◆効果が同じなのに低価格!ジェネリックAGA医薬品とは!?
AGA治療における先発医薬品にはジェネリック医薬品が存在します。日本においてはプロペシアのジェネリック医薬品のみがあります。
・ファイザー(フィナステリド)
・フィンペシア(フィナステリド)
・エフペシア(フィナステリド)
・フィナロ(フィナステリド)
これらの中でプロペシアの正規ジェネリック医薬品として位置づけられているのがファイザーです。その他は、正式なジェネリックではありません。しかし、プロペシアと同じ薬用成分を同量使用していることから実質的なジェネリックと言えます。
ジェネリック医薬品の特徴として、先発医薬品と同等の効果を得られながらも、低価格で購入できるという点が挙げられます。
発毛促進成分ミノキシジル配合!ロゲインとリアップの違いは!?
ロゲインは海外で発売されているミノキシジル成分配合の元祖外用薬です。一方、リアップはロゲインをもとに作られた国内産のミノキシジル成分配合の外用薬です。
どちらもミノキシジルの配合量は5%で、同濃度です。ゆえに、発毛促進効果もほぼ同じです。
◆気になる副作用一覧
リアップ、ロゲインともに似た副作用の発症が報告されています。主にかゆみ、頭痛などです。また、リアップの副作用発生率は8.7%と報告されています。ロゲインの副作用発生率も数%と言われており、リアップと同程度とされています。
◆どっちが安い!?価格比較一覧
為替レートにもよりますが、ロゲインは日本円で1ヵ月分3,000円程度。リアップの約半額で購入できます。リアップ、ロゲインともに発毛のためには3カ月~半年以上の継続した使用を推奨しているので、長期購入においてリアップの方が経済的な負担が大きくなります。
◆入手方法について
リアップは第1類医薬品に分類されており、薬剤師からの購入を条件に町のドラッグストアなどで気軽に購入できます。
一方でロゲインは日本で医薬品認定を受けておらず、日本での販売はさせていません。入手経路としては個人輸入、もしくはクリニックで医師からの処方に限ります。
ただし、個人輸入による治療薬で副作用が発生した場合、副作用被害救済保険適用外になってしまうので注意が必要です。
脱毛防止成分フィナステリドを含む医薬品とは!?
フィナステリドを有効成分に含む医薬品に先発医薬品プロペシア、プロペシアの正規ジェネリック医薬品にファイザー、プロペシアと同じ有効成分を同量含む実質的なジェネリック医薬品のフィンペシア、エフペシア、フィナロがあります。
同じ有効成分を配合しており、脱毛抑制、薄毛改善の効果は同じです。
◆気になる副作用は!?
副作用については、もとが前立腺肥大症の薬だったことから生殖器に関する副作用が主です。プロペシアの副作用発生率はどれも2%以下です。ファイザーも同じ有効成分を使用しているので、同等の副作用発生率と予想されます。
プロペシアとファイザーは厚生労働省に認可された医薬品のため効果や副作用について科学的な裏付けがあります。しかし、フィンペシア、エフペシア、フィナロにおいては日本では未認可の薬のため、正確な副作用の情報を入手することは難しいです。そのため、隠れた重大な副作用がある可能性もあるために個人での使用はおすすめできません。
◆どれが安い!?価格比較一覧
参考:http://www.menshealth-tokyo.com/aga/aga_column_01/report03.html
ジェネリック医薬品は先発医薬品の約7割程度で購入できます。ファイザーがそれに該当し、プロペシアより月間費用で1,000円程度安く買えます。
フィンペシア、エフペシア、フィナロは海外で広く出回っており、正規医薬品でも正規ジェネリック医薬品でもないため価格は破格の安さです。
◆入手方法について
フィナドリス成分を含むプロペシアとファイザーは医師の処方で購入できます。取り扱いにおいて注意が必要な製品のため、町のドラッグストアなどでは購入できません。
フィンペシア、エフペシア、フィナロにおいては日本で未認可の医薬品のため取り扱いがありません。購入は海外で出回っている製品を個人輸入することになりますが、粗悪品であったり、副作用が未知数という点でリスクが高かったりするので、購入はおすすめできません。
値段が少し割高になってしまいますが、安全が担保されているプロペシアかファイザーの使用を推奨します。
効果はフィナステリドの1.5倍!?デュタステリド成分を含むザガーロ
ザガーロは2016年に発売された新しい薬です。
デュタステリドは2種類の5α-リダクターゼに作用し、DHTの生成を抑制します。効果範囲がフィナステリドより広い分、効果が高いと言えます。
◆効果が高い分、副作用のリスクも高い!?
ザガーロの有効成分であるデュタステリドは、フィナステリド同様に抗アンドロゲン薬です。よって、プロペシアと同様に生殖機能に関する副作用が発症する可能性があります。
副作用発現率も15%前後で、プロペシアと比較するとかなり高い数値です。
◆効果が高い分、費用も高め!?
ザガーロの方がプロペシアより1.5倍ほど価格が高いです。また、ザガーロは最近発売された新薬のため、価格の変動がこれからある可能性もあります。
◆入手方法について
ザガーロはプロペシア同様、医師の処方によって購入できます。ザガーロとプロペシア、どちらが治療に効果的かはAGAの遺伝子検査後に医師が決めます。
薬は医師に相談を!
AGA治療薬にはしっかりとした用法・用量があります。用法・用量を守ることが薄毛改善の近道です。値段で比較して自己判断をせず、医師と相談してどの治療薬を使用するかは決めましょう。