

まずは髪の毛についてよく知ろう! 抜け毛にまつわるエトセトラ
抜け毛のタイプとは
男性の多くは、年齢を重ねていくと、男性型脱毛症(AGA)という症状が出てきます。おおよそ30~40代くらいから出始め、50代以上の方では程度の差はあっても、多くの方にその症状が見られます。
AGAの進行の仕方にもタイプがあります。日本人に多いタイプは「U型」「O型」「M型」の3種類です。
出典:http://www.insurance–comparison.info/
◆【前頭型(U型)】
前頭部からだんだんと毛髪が抜けていきます。生え際が全体的に後退していくイメージです。
◆【頭頂型(O型)】
頭頂部から毛髪が抜けていきます。つむじの部分からだんだん薄くなっていって、症状が進行していくと、いわゆるカッパのような状態になります。鏡で見えにくい部分なので、他人からの指摘で気づくことが多いという特徴があります。
◆【M型】
額の両サイドの生え際から毛髪が抜けていきます。前から見ると、生え際がM字のようになっているのが特徴です。
毛髪のヘアサイクル
人間の髪の毛は、通常成長が終わった古い髪の毛は抜け、新しい髪の毛が生えてきます。これを「ヘアサイクル」と言います。1本のヘアサイクルの期間はおおよそ4年~6年と言われています。正常なヘアサイクルが行われていれば、抜け毛があっても毛量は減りません。しかし、血行が悪くなる、栄養が不足する、など様々な要因で抜け毛が増え、髪の毛が薄くなっていくのです。
髪の毛が抜けること自体は問題ありません。抜ける本数とヘアサイクルの期間がポイントになってきます。
一日に何本抜けるのが普通?
ヘアサイクルは大きく分けて3つの期間に分かれています。
①成長期…細胞分裂をして髪が伸びる時期
②退行期…成長が止まる
③休止期…毛根の位置が浅くなり、下から新たな髪が出てくる
通常、髪の毛はこのプロセスを踏んで抜け落ちます。
髪の毛によって抜けるまでの期間が違うので、一気に抜けることはありません。
人間の髪の毛は平均10万本生えています。そして、そのうちの50~100本がヘアサイクルを経て、自然と抜けていきます。また、髪の毛が抜けやすい時期というのがあるので、その期間には1日に200本以上に抜けることもあります。ただ、その期間が終われば、通常の抜け毛の量に戻るのが通例です。様々な要因が考えられますが、一般的に春や秋などに抜け毛が増えやすいと言われています。
多くはシャンプーの時に抜けている
朝起きた時、帽子を脱いだ時など、1日の中で抜け毛を見る場面は色々あると思います。
1日のうちで一番髪の毛が抜けているのはシャンプーの時です。抜け毛の半数以上はシャンプー時に抜けていると言われています。頭皮や髪の毛に刺激が加わって抜ける毛もありますが、もともと抜けている毛(休止期の毛)が水で洗い流される場合がほとんどです。
シャンプーからシャンプーまでの期間が長くなると、抜け毛の本数が増えることになります。ですから、朝シャンしかしないという人は、前日に抜け毛が洗い流されないので、枕元に落ちる抜け毛が多くなる可能性があります。
抜け毛チェックは”量”より”質”を見よう
1日に抜けた毛の本数を数えるのは至難の業です。そこで、自分の髪の毛の状態を知りたい人は抜けた毛の状態に注目してください。
先ほども述べたように、ヘアサイクルは4~6年程度の期間がかかります。ですから、正常に抜けた毛というのは、毛が太く、長く、根っこがしっかりしているという特徴があります。
抜け落ちた毛を見て、毛が細かったり、短かったり、毛先から毛根までの太さが均一でなかった場合には、ちょっと心配した方がいいかもしれません。何かしらの刺激で抜けることもあるので、一本だけでなく全体的に見てください。何となく弱々しい髪の毛が増えてきたら要注意です。
急に抜け毛が増えてきたら…
もし、抜け毛の数の増加を感じてきたのであれば、早急に抜け毛を改善させる行動を取らなくてはいけません。
一度抜けてしまった髪の毛を増やすのは大変かもしれませんが、なってしまった原因を突き止めて、それを改善することで、進行を食い止めることはできます。何もしないで放っておくと、どんどん抜け毛は増えていきます。
取返しのつかない状態になる前に、早めの対策をしていきましょう。