最新のAGA治療は本当に安全ってほんと?AGA治療薬の効果と副作用とは?
薄毛が気になりつつも治療に踏み切れない理由に、治療薬による副作用の存在です。
どのような薬でも副作用はありますが、AGA治療に関しては風邪薬やアレルギー薬のように情報交換がしにくいため、ひとりで悩んでしまう人が多いですね。
ここではAGA治療で良く使われる薬について、効果と副作用について解説しています。
治療を受けたいけれど副作用が心配という方は、ぜひ読んでくださいね。
AGAになる原因
まずはAGAについて知っておきましょう。
AGA(男性型脱毛症)は男性の薄毛の発症頻度は全年齢では約30%です。
となっており、年齢が高くなるにつれ、発症する割合が増えています。
原因としては、ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンが増えることが原因です。
DHTは男性ホルモンのテストステロンと、還元酵素の5αリダクターゼが結びついて作られます。
DHTが増えることで、ヘアサイクルが乱れ新しい毛髪が十分に育ちにくくなります。
そのため、髪の毛にコシがなくなったという自覚症状から始まり、抜け毛が増えた、髪が薄くなったという症状へ移行していくのです。
AGA治療はテストステロンと5αリダクターゼが結びつかないようにする必要があり、結びつきをブロックするために様々な薬が使われます。
ミノキシジルの効果と副作用
ミノキシジルは1999年からAGA治療に使われている薬で、内服薬と外用薬があります。
もともとは高血圧の治療薬で、服用している患者さんの体毛が濃くなる副作用に目をつけ、薄毛の治療薬として開発されました。
効果
血管を広げ、血流を良くする作用があります。
頭皮の血流が良くなることにより、発毛に必要な栄養素が毛母細胞に行き渡りやすくなります。
副作用
ミノキシジルは高血圧に使われている薬ですから、服用することで血圧が下がる可能性があります。
そのため、めまいや頭痛、動悸などの症状を訴える方もいます。
「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」によると、内服薬では多毛症以外の副作用の報告は少ないとなっています。
ミノキシジル内服薬の効果については日本皮膚科学会では臨床試験が行われていず、正確なデータが取れていないとのことです。
外用薬の国内試験です、痒み、赤み、毛包炎、顔面の多毛の副作用があると報告があり、5%ミノキシジル液で6%、2%ミノキシジル液で2%の割合になっています。
フィナステリドの効果と副作用
フィナステリドはAGA治療薬プロペシアの主成分です。
前立腺肥大の治療薬として使われていたフィナステリドですが、テストステロンと5αリダクターゼの結合を阻害するため、AGA治療にも有効と考えられました。
2005年に国の承認が得られた薬で、現在のAGA治療には欠かせない治療薬です。
効果
AGAの原因であるDHTの増加を抑えることができます。特におでこや生え際、頭頂部のDHTの増殖を阻害することが可能です。
発毛や育毛の効果があるのではなく、あくまでも原因物質を作らないようし、ヘアサイクルを整えるサポートをする役割になります。
副作用
性欲減退やEDなどの性機能障害があり、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」によると、服用した男性の約0.2%に症状がみられたとの結果が出ています。
5αリダクターゼは男性ホルモンを強化する働きがあるのですが、それを阻害するため男性機能への影響が少なからず出てしまいます。
この他に、まれに肝機能障害もあるとされていますが、発症頻度については不明です。
デュタステリドの効果と副作用
デュタステリドはAGA治療薬ザガーロの主成分です。
日本では1015年に認可された新しい薬で、AGA治療に高い効果が期待される薬です。
効果
AGAの原因であるDHTを増殖させる5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があります。
フィナステリドはⅡ型のみへのブロック作用ですが、デュタステリドはⅠ型Ⅱ型両方のブロック作用があるため、DHTの増加をさらに減らすことができます。
Ⅰ型Ⅱ型両方を頭部全体のAGA症状を改善することが可能です。
5αリダクターゼへのブロック効果は、フィナステリドの効果の数倍から数十倍とも言われています。
副作用
性機能に関する副作用があり、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」によると、性欲減退8.3%、ED11.7%、射精障害5%となっており、他の薬の副作用よりも高い数値になっています。
フィナステリド同様、5αリダクターゼを阻害しますので、男性機能への影響が高くなります。
まとめ
AGA治療に使われる薬の効果と副作用についてご紹介しました。
薬は個人輸入も可能ですが、やはり医師の指示のもと服用することがお勧めです。
どのような薬にも副作用はあります。正しい量と用法を守ることで安全に治療ができます。
服用後、気になる症状がある場合は速やかに医師の相談し、適切な対処をするようにしてください。