夏の抜け毛はAGAが原因?ヘアサイクルを乱さない夏の過ごし方
男性の薄毛の原因で一番多いのはAGAによるものです。
抜け毛が多くなった、頭皮が目立つようになった、髪のコシがなくなったなどの変化があった時は、AGAの可能性があります。
ですが、全員がAGAによる薄毛とは限らず、他の原因による一時的な脱毛も考えられます。
特に夏から秋にかけて、AGAではなくても抜け毛に悩む男性は多いものです。
ここでは夏の抜け毛とAGAの違い、髪にやさしい夏の過ごし方について書いてありますので、抜け毛が気になっている方はぜひお読みください。
AGAの原因と季節の関係性
AGAの原因は、男性ホルモンの過剰分泌と活性化により、ヘアサイクルが乱れることにあります。
そのため、成長しきらない髪や、成長したとしても細く張りがない髪が抜けてきます。
AGAは季節に関係なく起こり、数ヶ月様子を見ても治まらず、進行していくのが特徴です。
それに対して夏の抜け毛は、ホルモンバランスではなく外部の刺激やヘアサイクルの「休止期」による抜け毛になるため、成長しきった髪の抜け毛が特徴です。
AGAとの違いは進行しないというところもあります。夏の抜け毛は季節が過ぎると改善されます。
夏は様々な理由からヘアサイクルの乱れを引き起こす場合がありますので、ヘアサイクルの観点から見ると気をつけなければならないと言えます。
原因が違うとはいえ、抜け毛が増えることに変わりはありませんので、男性諸君には深刻なことですよね。
次に夏のヘアサイクルの乱れを防ぎ、抜け毛を増やさないためのポイントを5つご紹介します。
夏の紫外線は要注意
夏と言えば紫外線です。
女性は日焼けをしないようにケアしている方が多いですが、男性は何もしない方が多いですよね。
頭は毛で覆われているにも関わらず、顔などの皮膚と比べて3倍近く日焼けしやすいと言われています。そのため、想像している以上に頭皮や髪の毛は紫外線のダメージを受けるのです。
強い日差しを受け、紫外線が頭皮に当たり続けると、炎症を起こしたり乾燥してしまう可能性があります。
髪の毛も日焼けし、もろくなります。
ダメージを受けた頭皮と髪の毛は、健康を維持することができず、髪の成長が途中で止まってしまったり、抜け落ちてしまうのです。
ですから紫外線から頭皮や髪を守ることが大切になります。
直接紫外線に当たる時間を減らす
キャップを被ったり、日陰を歩いたりして、直接紫外線を浴びないように気をつけることが一番です。
仕事時間はキャップを被ることが難しいと思いますが、休みの日は外出時間をずらすなどをして、紫外線を受けない時間を作るようにしましょう。
UV効果のあるヘアケア製品を使う
頭皮や髪の毛の日焼け止めがありますので、それらを活用するのもお勧めです。
めんどくさいと感じるかもしれませんが、男性は髪が短いのでそれほど大変な作業ではありません。
スプレータイプの日焼け止めを使うことで簡単にUVケアができます。
海やプールの後は念入りにケアを
夏になると家族や友人、恋人などと海やプールに行く機会も増えると思います。
楽しい時間を過ごした後は、頭皮と髪のケアをするようにしましょう。
海は紫外線を遮るものがないため、頭皮と髪に強い紫外線が長時間当たり続けます。加えて海水の塩分が日焼けを促進させたり、髪の毛に摩擦を与えてダメージを与えます。
プールは室内でも室外でも消毒の塩素が入っています。塩素は頭皮や髪に強い刺激となります。
遊んだ後は丁寧に洗う
海やプールの後は、いつも以上に丁寧にシャンプーをして、海水の成分や塩素を洗い流すようにしてください。
髪の毛をゴシゴシ洗わずに、頭皮の汚れを取るようなイメージで指の腹でやさしくマッサージするように洗います。
できれば2回くらいシャンプーをして、しっかりとすすぐようにすると良いですよ。
頭皮を乾かす
洗った後はそのままにせずに、ドライヤーで乾かすようにします。
髪が短いからと言って放っておくと頭皮が乾燥しきれずに、細菌が繁殖しやすくなってしまいますので、注意が必要です。
続けて海やプールに入らない
毎日海やプールに入るのは避けた方が無難です。
いくら丁寧に洗ってケアをしても、毎日海水や塩素に触れると頭皮と髪に負担がかかります。
1度行ったら2~3日は空けるようにすると良いですね。
汗と皮脂のケアを怠らない
夏に汗はつきものです。
特に男性は汗をかきやすく皮脂分泌も多いですから、気をつけてください。
汗をかいたまま放置すると、細菌が繁殖しやすくなり、酷くなるとカビの原因になります。人間の体にカビは付かないだろうと油断していると大変なことになるかもしれませんよ。
また、頭皮の皮脂は過剰に分泌されると毛穴を塞いでしまったり、雑菌がついて炎症を起こしたりします。
汗や多すぎる皮脂は抜け毛の原因になりますので、汗のかきやすい夏は要注意です。
汗をかいたらこまめに拭く
男性は髪が短いですから、頭の汗を拭うのは比較的簡単ですよね。
清潔なハンカチやタオルでこまめに拭くようにしましょう。
男性の頭皮にも使えるデオドラントシートも市販されていますので、活用してみるのもお勧めです。
シャンプーで1日の汚れを取る
こまめに汗を拭けないとしても、1日の終わりにシャンプーでしっかりと汚れを取るようにしてください。
ただ洗ってすすげば良いということではなく、汚れを効果的に取るような方法で洗うようにしましょう。
①シャンプー前にブラッシングをする
髪の汚れや頭皮の汚れを浮かす効果もありますので、シャンプー前には軽くブラシで髪をとかすようにすると良いですよ。
②ぬるま湯で頭皮を洗う
シャンプーをつける前にぬるま湯で予備洗いをします。ブラッシングで浮いた汚れをさらに落としやすくするためにふやかすイメージです。
③シャンプーを泡立ててやさしく洗う
シャンプーをそのまま髪につけて泡立てるのではなく、手で一度泡立ててから頭に乗せます。髪を洗うというよりは、頭皮を洗うイメージを持つと良いかもしれません。
男性は短髪の方が多いですから、頭皮を洗うだけでも髪の汚れは落ちます。
力を入れずに頭皮をやさしくマッサージするようにするとより効果的です。
④十分すすぐ
シャンプー成分を残さないように、十分すすぐようにします。
⑤コンディショナーを使う場合は頭皮につけないようにする
シャンプーだけではなくコンディショナーを使っている場合は、頭皮に直接つけないように気をつけてくださいね。
頭皮に付いてしまうと、油分となり毛穴を塞いでしまう可能性があります。
⑥タオルドライをする
吸水性の高いタオルで水分をしっかりと拭き取ります。
⑦ドライヤーで頭皮を乾かす
よほど髪が短い場合を除いて、ドライヤーを使う方が頭皮には良いです。
タオルドライで乾いたように感じるかもしれませんが、頭皮は意外と湿っていますので、きちんと乾かすようにしてくださいね。
乾燥と温度管理
夏はエアコンの中で過ごすことが多いですよね。
仕事中、食事中、寝ている時間など、ほとんどエアコンをつけっぱなしという方も多いのではないでしょうか。
男性は筋肉があるため、体温が上がりやすく暑がりの方が多く、少しの暑さでも不快を感じてしまいます。
ですが、エアコンは体を冷やすだけではなく、頭皮を冷やしたり乾燥させてしまいます。
冷えと乾燥は頭皮の血流を悪くさせ、髪の健康に必要な栄養と温度を確保できなくなります。
結果、十分発育することができず、成長途中で抜け落ちてしまいます。
室温だけではなく、頭皮の温度にも気を配ると良いですよ。
体を冷やし過ぎない
エアコンの温度を少し高くする、1日の時間の中でエアコンを使わない時間を作る、適度に運動をするなど、体を冷やし過ぎないようにすることが大切です。
最近の夏は猛暑ではなく酷暑と言われるほどの暑さが続きますが、健康に影響が出ない程度にエアコンから離れる時間を作ることがお勧めです。
それと同時に、マラソンやウォーキングなどの有酸素運動で体を動かすことも冷え対策になります。
頭皮の血流を促す
シャンプーの時に自分で頭皮マッサージをしたり、髪を切りに行った時にマッサージをしてもらったりして、頭皮の血流を良くすることは毛髪の発育に良い影響を与えます。
寒いところでは人間も体が縮こまり、動きにくくなるように、髪の毛も冷えたところでは十分に成長できないですから、頭皮環境は髪の健康にはとても重要なことなのです。
寝苦しくても十分な睡眠を
熱帯夜が続くと寝苦しく、何度も目が覚めたり、眠りが浅くなります。
睡眠中に体内時計がリセットされると共に、細胞のダメージを修復する成長ホルモンの分泌が活発になります。
これらは髪の成長に不可欠なものですので、十分な睡眠が取れるように工夫をしましょう。
エアコンを上手に活用
一晩中エアコンをつけるのが不安という方は、1~2時間で切れるようにタイマーをセットする、温度を高めにしてつけておくなど、上手に活用するようにしましょう。
エアコンの風が部屋を効果的に冷やすように、サーキュレーターなどを使うのも良いですね。
寝る前のアルコールは控えめに
暑い日は仕事終わりのビールがおいしいですね。
ですが、アルコールの取り過ぎは眠りを浅くしますし、体温を上げますので、快眠から遠ざかってしまいます。
適度な量を守り、寝る1時間くらい前までには飲酒を終えるようにしましょう。
暑さ対策の寝具などを活用
夏用の寝具などを積極的使って、質の良い眠りが取れるようにしましょう。
冷感シーツや枕カバーなどを使うのも良いですし、吸水性がある素材のものや、通気性の良い素材などですと、汗や暑さを溜めない分、涼しく感じます。
まとめ
夏は抜け毛が増える時期です。
紫外線や汗、暑さなどが刺激となり、ヘアサイクルを乱すことが理由です。
AGAとは違い進行したり悪化することはなく、時期が来れば落ち着いてきますが、髪の毛が抜けることに変わりはありません。
髪の健康を保ち続けるためにも、夏は特に髪に良い生活を心がけるようにしましょう。
小さな努力が後々多いな差となって現れますので、できることから生活の中に取り入れていくと良いですよ。