AGAの進行速度や薄毛の進行について解説
薄毛や抜け毛が目立つようになると「このまま放っておくと髪は減り続けるのかな」「どのくらいの速度で薄毛になっていくんだろう」など不安になることもありますよね。
脱毛症の中で最も一般的であるAGAは進行性脱毛症なので、そのまま放置してしまうと薄毛はどんどん進行していきます。
AGAの特徴は、数か月で急に髪が抜け落ちるわけではなく徐々に薄くなっていくことです。
「前に比べて髪が細くなった」「抜け毛の数が増えた気がする」などはAGAの初期症状かもしれないのですぐにでも対策が必要です。
そこでこの記事では、AGAの進行速度や進行パターン、進行を食い止める方法について解説していきます。
AGAは進行性の脱毛症
AGAは進行性の脱毛症で進行速度には個人差がありますが比較的にゆっくりと進行していきます。
発症の原因は遺伝や生活習慣が関係していると考えられていて、10年以上かかってゆっくり進行するケースもあれば、3年ほどでかなり進行するケースもあります。
薄毛の症状が現れたからといって、数か月で頭部に全く髪が生えてこなくなるということはほとんどありません。
またAGAの治療は完治を目指すわけではなく薄毛の進行を食い止めることが目的なので、治療が早ければ早いほどふさふさの状態を保てます。
少しでも薄毛や抜け毛を感じたら一度AGAクリニックを受診することをおすすめします。診察前のカウンセリングは無料で行っているクリニックも多いので、詳しい話を聞くことも可能です。
AGAによる薄毛症状の流れ
AGAはまず髪が細く柔らかくなり、次に抜け毛が増えてきて頭部の地肌が透けて見えるようになり、最後には髪が全く生えてこなくなります。
これから順に詳しく説明していきます。
髪が軟毛化する
AGAの初期症状として髪が細くなっていくことから始まるため、すぐに髪が生えてこなくなるわけではありません。
DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンが、髪を作る細胞に作用して髪の成長期を短くすることでAGAが発症します。
毛根にはそれぞれ決められたヘアサイクルがあり、AGAを発症するとヘアサイクルが極端に短縮されます。通常髪は約2~6年の成長期ですが、数か月~1年ほどに短縮されてしまうため、髪が十分に育たずに細く柔らかい毛が増えてきます。
抜け毛が増える
通常髪は毎日100本ほど抜け落ちると言われています。
しかし上述したように、成長期が短縮され細く弱まった髪は1年ほどで成長期を終えて、抜け落ちてしまいます。そのためAGAの初期症状として抜け毛が前より増えることがあるのです。
額の生え際が後退する、頭頂部の毛が薄くなる
薄毛が進行していくと、やがて額の生え際もしくは頭頂部から順に全く髪が生えてこなくなります。側頭部と後頭部を残し、徐々に頭部全体の髪が失われます。
完全にハゲあがる前に正しい治療を受けて、現状を維持し進行を遅らせることがAGA治療では大切です。
進行スピードが急激に速まることはない
円形脱毛症などによる抜け毛の場合「気づいたら10円ハゲができていた」といったように、数か月であっという間に髪が抜け落ちることがあります。
しかしAGAは遺伝や生活習慣の影響によるものなので、大きな環境の変化がない限り進行スピードが速まることはありません。
もちろん生活習慣の改善や、投薬による治療で進行スピードを遅くすることは十分可能です。
AGAによる薄毛の進行パターン
AGAによる薄毛は大きく分けて3つのパターンに分かれています。
いずれのパターンでも薄毛の症状が発症するのは、頭頂部とおでこのあたりで、側頭部や後頭部は髪が残ります。
ここからは3つの薄毛の進行パターンを紹介していきます。
O字ハゲ(頭頂部から薄毛が進行する)
つむじの部分から毛髪が薄くなり脱毛していく、日本人に多いタイプです。
日常的に自分のつむじを見ることはあまりなく、触ってみても少なくなっているのかわかりにくいことが特徴です。
気づきづらい部分なので治療するまでに時間がかかり、放置していると薄毛が進行しやがて前頭部までも薄くなり頭頂部の薄毛とつながります。
最後には側頭部と後頭部にのみ髪が残るタイプです。
M字ハゲ(おでこの生え際が後退していく)
おでこの両サイドのこめかみが後退していくタイプで、そのまま薄毛の進行を放置しているとやがて前頭部の薄毛につながります。
このタイプのハゲは中央部部が最後に残されることが特徴です。こめかみが以前より後退していたり、こめかみ部分の髪が軟毛化していたりするとAGAの可能性が高まります。
U字ハゲ(前頭部から頭頂部まで薄毛が進行)
おでこの生え際の後退と共に頭頂部の薄毛が広がり、やがて中央部分も含めた前頭部の全てがハゲてきます。
先ほどのM字とは違いおでこ全体が後退し、おでこが広くなります。さらにM字タイプよりも薄毛の進行が早いため深刻と判断されています。
AGAによる薄毛の進行を食い止める方法
自分がAGAかもしれないと疑い始めたら、まずはAGA専門クリニックを受診し、医師の判断の元正しい治療を受けることが一番効果的です。
また、その前に「今はまだ薄毛の症状は出ていないけど、親族に薄毛の方がいる」このような場合はあらかじめ対策をしておきましょう。
バランスの取れた食生活
髪は食べ物の栄養素によって育てられるため、髪にとって必要なたんぱく質ビタミン(B群、C)やミネラル、亜鉛を含む食べ物を積極的に食べるようにしましょう。
タンパク質は髪や頭皮を作るために使われ、体に吸収される際にはアミノ酸に分解されます。
そのアミノ酸を再合成してくれるものがビタミンB群です。
特にビタミンB群は頭皮や毛細血管にとって必要な働きをもたらしてくれる重要な役割があります。
反対にジャンクフードや揚げ物、ケーキなどは高脂質、高糖分なので食べすぎには注意しましょう。
習慣的に運動する
運動といっても軽い有酸素運動で十分です。
つまり散歩やストレッチなど、自分にとって長く楽しく続けられる運動をしましょう。
有酸素運動を習慣的に行うことによって、頭皮の血行が改善されます。そして髪の元になる細胞までしっかり栄養が運ばれるので、健康的な髪が育ちやすくなります。
過度な飲酒喫煙を控える
アルコールはAGA対策としてはできるだけ避けたいものです。
その理由はアルコールを肝臓で分解するには多くのエネルギーが必要になり、髪に運ばれるべきエネルギーまでもアルコール分解に使われてしまうからです。
また過度な飲酒ではアセトアルデヒドが正常に対外に排出されずに、体の中をめぐってしまいます。このアセトアルデヒドはDHTを増加させる作用があります。
前述したようにDHTは髪のヘアサイクルを短くしてしまうものです。
一方喫煙ではたばこに含まれるニコチンを分解するために大量のビタミンが必要とされます。ビタミンは髪の成長にはかかせない栄養素なので、AGA対策としては禁酒、禁煙が望ましいです。
正しくシャンプーを利用し、頭皮環境を整える
誤った方法でシャンプーをしていると、頭皮にダメージが蓄積されてしまいます。
爪を立てたり、力に任せに頭をこするのはNGです。
正しいシャンプー方法はまずブラッシングで頭皮についているフケやごみを簡単に取り除きます。
次に爪を立てずに指の腹を優しく頭皮を水で洗い落し、シャンプーを泡立ててから使用します。
泡立たせる前に直接頭皮にかけると頭皮はダメージを負いますので、必ずしっかりと泡立ててから使用しましょう。
最後にシャンプーのそそぎ残しが無いように時間をかけてしっかりと注ぎます。
このように薄毛対策は今日から実践できるものも多いので、気になる方はとにかく試してみてくださいね。