AGAの症状を放置していたけどもう手遅れ?
「数年前から薄毛の症状が出始めたけど、放置していたからもう手遅れかな」このように薄毛に悩む方は非常に多く、治療を受ける前から諦めてしまう方もいらっしゃいます。
AGAは数年かかって少しずつ薄毛になっていくため、あまり自分では髪の変化に気づかない特徴があります。
気づいたときには薄毛がかなり進行していて、半ばあきらめかけて病院に通うのをためらってしまう方も非常に多いです。
しかしどこまでの状態になるともう手遅れなのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、AGA治療がもう手遅れになっている状態、薄毛治療に関する説明をしていきます。
正しい治療を施せば完治まではいかないまでも、かなり良い状態まで治せるかもしれません。それに早ければ早いほど治療は効果的です。
AGA治療が手遅れになっている状態
毛根に存在する毛母細胞の寿命が尽きてしまうと、新しい髪が生えてくることは無くなります。
毛母細胞とは毛を生成する細胞のことで、最大50回の細胞分裂を繰り返します。通常1回の細胞分裂サイクルは約2~6年ですが、AGAになると1回のサイクルが半年~1年となります。
つまり毛母細胞のサイクルが早まることによって、髪の寿命が早まってしまうことがAGAの原因です。
毛母細胞が死滅している
毛母細胞はAGAによって早く寿命がきてしまい、最後には細胞分裂が終了します。こうなってしまうと毛母細胞が死滅している状態で、治療を行っても髪を元に戻すことはできません。
しかし全ての毛根が死滅していることはまれで、髪の毛が成長せずに休憩している場合の方が多くなっています。
長い間薄毛やハゲを放置していると、毛母細胞自体が無くなっていることもあるので、なるべく早めにクリニックを受診してみましょう。
他にも頭部に大怪我や火傷を負うことで、毛母細胞が破壊され髪が生えなくなることはありますが、よっぽどのケガでない限りは大丈夫です。
AGAが手遅れかどうかは自分では判断できない
先ほどの説明でAGA治療が手遅れかどうかは、毛母細胞が死滅しているかどうかで決まると説明しました。
しかし毛母細胞が死んでいるかどうかは肉眼では確認できません。
AGAの進行スピードは人によっても大きく異なるので、クリニックにて検査を受けてみないと治せるのかどうかの判断は難しくなっています。
AGAの治療が手遅れかどうかは毛母細胞が寿命を迎えるまでと判断できます。
薄毛の進行パターンによって発毛の難易度は異なる
AGAの薄毛による進行パターンは大きく分けて3つに分かれます。
頭頂部のつむじ当たりから脱毛が見られるO型脱毛症、前頭部のこめかみあたりから始まるM型脱毛症、最後におでこから広がるU型脱毛症。
これらの脱毛の種類や進行具合によって、発毛できるかどうかは大きく異なります。
比較的回復しやすいのがO型脱毛症で、次にM型脱毛症、最後にU型脱毛症となっています。U型脱毛症はOM混合型とも位置付けられていて2つの脱毛が混ざっているようなイメージなので、回復が少し困難です。
どの脱毛症も初期であれば、回復は容易ですがM型やU型の後期になってくると、治療期間が1年を超えることもあり長期的な取り組みが必要になります。
毛母細胞の働きを弱める原因
毛母細胞は男性ホルモンや生活習慣によって働きが弱まるとされています。
DHT(ジヒドロテストステロン)
AGAの発症によって毛母細胞が休止する原因は男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)にあります。
DHTが増えすぎると毛母細胞の分裂を抑制し、ヘアサイクルが退行期、休止期へと誘導されてしまいます。そのため髪が十分に育つ前に抜け落ち薄毛となっていくのです。
AGA治療薬を用いることでDHTの働きを抑えることができます。
栄養不足
血行不良や食生活の乱れによって頭皮に十分に栄養が行き届かず、毛母細胞の働きを弱めてしまいます。
頭皮に栄養が届かなくなると、細胞分裂の指示を出すための働きが悪くなります。
また髪は食料に含まれる栄養素によって作られるので、偏った食事では髪にとって必要な栄養素が届かなくなり、健康な髪が育ちにくくなります。
毛母細胞を活性化させる方法
毛母細胞が死滅しているわけでもないのに、髪が生えてこない場合は毛母細胞がうまく活動していないかもしれません。
死滅ではなく休止状態にあるならば、毛根を復活させ髪を元通りにすることは可能です。
頭皮環境を整えて髪にとって必要な栄養素を運ぶ
頭皮環境を整えるにはシャンプーが効果的です。
毛根には皮脂分泌線という器官があり、髪がしっかりと伸びていくために毛根と毛穴の隙間から髪にとって必要な脂分を放出しています。
正しくシャンプーをしないと、この毛穴にほこりや汗、ワックスなどがつまり蓋をしたような状態になります。そうすると脂分が中に閉じ込められ、毛根の中に溜まったり逆流を起こすこともあります。
すると髪にとって必要な栄養素を受け取れなくなり栄養不足に陥り、細くハリの無い髪が生えるようになるのです。
指の腹を使って優しくマッサージをするようにシャンプーすることで、その汚れが取れるだけでなく、頭皮の血行が良くなり栄養が行き届くようになります。
生活習慣を整える
健康に良いとされているものは髪にとっても同じです。
- バランスの良い食事をとる
- 習慣的に有酸素運動を行う
- 睡眠時間を確保する
- ストレスをため込みすぎないようにする など
運動や食事でも頭皮の血行はよくなり、睡眠中に髪が育ちます。そのためこれらの当たり前の行動をしっかりととるだけでも毛母細胞は活性化します。
クリニックにて治療を受ける
ここまでセルフケアで毛母細胞を活性化することを紹介してきましたが、1番効率よく効果的なのがクリニックで治療を受けることです。
AGAの治療は投薬による治療が一般的で、治療薬の効果にはDHTの働きを抑えるもの、薄毛の進行を食い止めるもの、育毛効果を促進するものなどがあります。
セルフケアのみでAGAの症状が治ることは難しいため、こういった治療を受けることが何よりです。
薄毛治療に年齢は関係ない
薄毛治療には年齢は関係なく、毛母細胞が存在する限りは可能です。
明確な年齢は特になく、50代以降であっても薄毛の症状を改善することはできます。
正し40代後半ごろから薄毛になってきた50代と、20代頃から薄毛でそのまま放置していた50代では明らかに前者の方が改善しやすくはなっています。
年齢は関係ありませんが、症状が出始めたと感じたらすぐに医師に相談するようにしましょう。
薄毛治療にかかるには早ければ早いほど良い
薄毛治療に当たって1番大切な事なので念押しして伝えますが、治療は早ければ早いほど効果が出ます。それに伴って治療期間も短くなるので早期の治療をおすすめします。
AGA治療は投薬し続けて数か月~1年かかって少しづつ効果が表れるものです。
そして健康保険適用外の治療になるので、治療にかかるお金は決して安くはありません。
だからこそ、改善する確率も高く、治療費も抑えられる早期治療をおすすめしたいのです。治療にかかる金額はクリニックによって異なるので、通院できそうなクリニックがあれば1度カウンセリングを受けてみることをおすすめします。
例え薄毛になってから結構経ってしまっていても、改善する確率はあります。諦める前に1度医師の元で正しい診断を受けてみてください。